後悔しない分譲住宅オーダー術
ここでは、分譲住宅(建売住宅)の購入する過程での選び方・チェックポイントを紹介します。
分譲住宅を購入するメリット・デメリット
同じ一戸建てでも、分譲住宅(建売住宅)と注文住宅の2種類に分かれます。分譲住宅を選ぶほとんどの人が「予算の都合上で」という理由だと思います。
分譲住宅のメリットといえば、土地と建物がセットで販売されているので、価格が明瞭なこと。細かく言えば、地盤改良や屋外設備、エクステリアなどの費用も含まれるケースも多いので、注文住宅のように「結局思った以上に費用がかかった…」という心配が少なく、資金計画が立てやすいとされています。
また、すでに出来あがった建物を見てから購入できる場合も多いので、自分のイメージや生活パターンに合った家かどうか、事前に確認することができます。
逆を言えば…、建築中の工程を目で見ていないので、構造に欠陥はないかなど、心配な面もあってしかりですね。住んでみて「こんなはずじゃなかった…」とならないように、分譲住宅を購入する際の注意点をまとめてみました。
モデルハウスではこんなところをチェック
分譲住宅の購入を賢く成功させる第一歩は、実際に足を運んでモデルハウスを見てみることからスタートします。現場では、こんなところに注意して見てみましょう。
- 主婦としての家事動線は使い勝手がいいか
キッチン~お風呂~洗濯機置き場~洗濯干し場を、コンパクトに移動できるのが理想です。 - 収納スペースは十分か
玄関の靴箱、キッチン周り、各部屋などの収納スペースはもちろん、趣味の道具(例:サーフボードやバーベキューセット、子どもが外で遊ぶオモチャやベビーカー)をしまう場所が確保できるか? - 間取りの融通がきくか
子どもがいる場合、小さいうちは兄弟同じ部屋でも、大きくなったら別々に…というパターンが一般的ですね。子供部屋に可変性がある間取りにしてあれば、将来リフォームをしなくて済みます。
この他にも「エアコンの効き具合はどうか」「外まで中の話し声が聞こえてこないか」「採光性はどうか」etc…、実際に住んだ時のことをイメージしながら見学してみましょう。最近では、モデルハウスに宿泊できるハウスメーカーもあるようなので、そういうプランを体験してみるのも◎ですね。
契約する前に忘れないこと
気に入った物件に出会ったら、販売業者に「建築確認通知書」と「検査済証」を見せてもらいましょう。建築過程が見られないケースが多い分譲住宅では、この2つがあることが安心材料となります。
- 「建築確認通知書」とは…建築確認の申請があった建築物の計画が、建築基準法などに違反していないということを証明する書類。これが存在しない建売住宅の場合、法令違反(建ぺい率や北側斜線制限・耐震性など)をしている場合が考えられます。
- 「検査済証」とは…建築物&敷地が、建築基準関連規定に適合していることを証明する文書。地方自治体などが交付します。そのためには現地での完了検査はもちろん、施工写真や試験成績書の確認をパスする必要があります。